傍目八目:世の中、見方違えばこう変わる。

「木を見て森を観ず」のエンブレム剽窃論議

2020東京オリンピック、パラリンピックのエンブレム剽窃疑惑が日に日に騒がしくなってきている。言
い換えれば、私がこのデザイナーSの釈明会見をTVで見たときに感じたのと同様の印象を持たれ、「それなら!」ということでSの過去の作品(?)を調べ始めた人が多いようである。
特に「パクリ」が酷かったサントリーへの提供デザインについては、すぐにそれを使用した製品を取り下げるに至っている。
報道ではSからの申し入れによってサントリーが取り下げたと報じられてはいるが、「クライアントまでもがパクリ疑惑を感じている」という事実には違いない。こうなってくるとオリンピックエンブレムの疑惑に関してもSの立場はますます悪くなるのは必定である。

「パクリ」問題以外に新たに大きくなってきている「噂」は数々あるようだが、

(1)Sが所属する日本グラフィックデザイナー協会内部の狎れあい選考であった。
(2)選考委員の中には以前Sが勤務していた博報堂の社員がいた。
(3)Sは以前、日本ラグビー協会のポスターをデザインしている。その関係で森喜朗に泣きついたため、森の「鶴の一声」でエンブレムが決定した。(4)組織委員会は「著作権が何たるか?」を理解できていない。
(5)Sが元博報堂の社員であったため、マスコミは大きく取り上げることができない。
(6)現在、Sの会社は第3者に判断を委ねているとか、担当した社員が夏休みでわからないとか、時間稼ぎをしているに過ぎない。

等々が耳に入ってきている。

オリンピック・パラリンピックのエンブレムのあるべき姿とは?と問われれば、「開催国の国民に親しまれ、愛され、誇りを持たれ、開催の意識づけに有効であり、かつ参加する世界のアスリートにも愛されること。」と答えるであろう。Sの作成したエンブレムは2020年の閉幕まで約5年間、日本国民のみならず多くの人たちが目にするものである。組織委員会やJOC、あるいは文科省および関係諸機関は、この状況になってもSの作成したエンブレムがそれに相応しいモノと判断しているのであろうか?

私自身もこの問題が発生してから、野次馬根性も手伝ってオモシロ・オカシク、事の成り行きを見はしてきたものの、はっきり本音で言うと、このエンブレムがオリジナルなのか「パクリ」なのか? どのような経緯で選考されたのか? 商標登録がどうだとか・・・もうそんなことはどうでもいい。Sの対応も世論も、まさに「木を見て山を観ず。」の様相を呈してきている。新国立競技場とは違ってカネも時間も必要ではない。ただちに白紙に戻して、日本国民から真に愛されるエンブレムを創り出すべきと考えている。

2015年8月14日 – 6:53 PM