傍目八目:世の中、見方違えばこう変わる。

身の処し方を誤ると・・・

あくまで個人的な好みによるものですが、私は今回の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを目にした時、「なんだ、これ?もっとマシなデザインは無かったの?」という印象をもちました。
 その後、間もなくそのデザインの剽窃疑惑が浮上、今日にいたるも次から次へS氏の過去の作品(?)の「パクリ疑惑」が見つかり、ますます炎上一途の状態です。

「なぜ、こんなことになってしまったのか?」を考えた時、S氏本人のこの問題に対する処し方にその原因があると思われます。以下、●はその事象、*はS氏の対応、#はその対応に関しての私が想像する多くの日本人の印象、◎は私の印象・コメントです。

●ベルギー在住のデザイナーから、「PINTERESTに掲載している自分のデザインに酷似している」との指摘。
*SNSのアカウントはキャンセル、海外出張中(回答・発表)

# なんでアカウントのキャンセルまでするの? ホンマに海外にいるの、対応策を弁護士や関係者と相談するための時間稼ぎをしているのでしょう?
◎事の重大さ(S氏自身にとっても)、社会的責任を理解するべき。>>こういう事を解っていて、アドバイスできる先輩や仕事仲間がいない?
*記者会見で、「エンブレム制作までにベルギーの劇場のロゴは見たことがない。自分のオリジナルで、パクリなどではない、相手が言うPINTERESTも見ておりません。」と説明、同時に「これまでの仕事でパクリをしたことは一度もありません。」と明言。

# 嘘言うな!
◎ クリエイターであれば、自分に先行してよく似たデザインをしていたクリエイターの心情が理解できるはず。ところが、記者会見の時間、自分の権利(言いたいこと)のみに終始して、相手のクリエイターを配慮するコメントが一切なかったのは不思議で残念。

●ネットユーザーが調べた結果、パクリ(トレース)疑惑の濃いデザインが次々に見つかる。S氏のデザインの仕入れ元としてPINTERESTが浮上。(後になって、PINTERESTにsanokenそしてnicokというアカウントを持っていたことが発覚、記者会見で「見ておりません」と答えた嘘がバレる。)
*関係者、専門家を含め調査中
#&◎ 自分(の会社)でやったことをなんで他の人が調査するの? 自分が一番よく知っているでしょう?>>どのデザインが言い逃れできないかを第3者に判断してもらうのがその目的でしょう?

●上記、調査の結果、トレースしたと思しきデザインが8点見つかったので、クライアントに謝罪、取り下げてもらうよう依頼した。
*自分がやったものではない。社員がやったもので監修していただけ。プロとして甘かった。
# そんな言い訳、論理は通用しません。バレたといって社員のせいにして逃げてはいけません。S氏(の会社)がパクリの常習的体質にあったのが見え見えですよ。でなければ、そんな大きなダメージを会社に与えた社員は通常、懲戒解雇に相当しますから。
◎また、もし、そんな言い訳、論法が通用するなら、それは詐欺ということになります。1作品を作って10,000円のデザイナーが作ったものを1作品作って100,000円のデザイナーの作品だと騙して売っているのですから・・・ そして間に入っていたD社がもしそれを知っていたのなら、D社も共犯でしょう。その上、それらがパクリのデザインだというおまけまでついているのです。

*S氏(の会社)の広報担当という奥さんが記者の質問に逆ギレして「一度のミスがあったからと言ってすべてが疑われるのですか?!」と発言
#&◎デザインのパクリはミスと呼ぶべきモノではありません。S氏にもしミスと呼ぶべきモノがあるとすれば「パクリを隠し通せる手だてをしていなかった。」ことでしょう。そしてカネを払ってくれるクライアントのみならず、デザインをパクッた相手のデザイナー達にもきっちりと謝罪するべきです。
東京五輪が閉幕するまで5年間パクリ疑惑を背負っていくのか、それともすぐにデザインを取り下げて、今から再起を図るのかS氏にとって決断の時であることは間違いないと思います。

2015年8月20日 – 10:57 PM