傍目八目:世の中、見方違えばこう変わる。

期待される日本人の潔さ

この間のオリンピック調査委員会の事前調査では、東京の支持率は70%、イスタンブールのそれはたしか83%であったと記憶している。イスタンブ942613_348573401932776_1654769554_nルは5回連続、20年続けて立候補している。トルコは、テロや戦乱が当たり前のように発生している国々にも隣接している。また多民族(多言語)国家であるが故の問題も抱えている。しかし安定政権のもとで着実に経済発展をしているのも事実である。そんな中で20年五輪の開催を、大好きな日本、東京をライバルに競うことに彼らは大きな喜びを感じ、期待もしていた。

そんな矢先、東京の猪瀬知事がとんでもない発言をしてしまった。彼に悪意があったわけではない、ただ国際的なセンスに乏しく、イスラム社会に関してまったくの無知であっただけのことである。「日本人でもあんな人がいるの?」、「あんな人でも社会のリーダーが務まるの?」といった日本人に対しての想いや信頼を裏切られた言葉が私の耳に入ってくる。その上、猪瀬氏は「あれは真意ではない、正しく伝わっていない。」とコメントしていながら、NYタイムズが「ちゃんと録音もしてある、記事には間違いはない。」と発表するなり、一転して謝罪をするという恥の上塗りまでやってしまっている。そしておまけに、Twitterで「誰が味方で、誰が敵かが分かった。」という筋違いの意味不明のコメントまでやっている。

私の愛するパグ犬、JIRO&HANAKOが日頃世話になっているペット・クリニックの先生は、「今度、日本へ帰ったら、日本刀のレプリカを買ってきてほしい。ちゃんとお金は払うから。」と顔を合わせるたびに私に懇願する。「なぜ、そんなモノがほしいの?」と尋ねると「サムライって格好良すぎるでしょう?日本人の言い訳しない潔さが最高!」と答える。

931202_369804989791127_1614132278_n日本人はトルコ人に、かくも好かれ、期待されていることをもっと知るべきだと感じることしきり、ここは猪瀬氏もコトの自然消滅を待つのではなく、すぐにでもイスタンブルに飛び、「潔く謝罪すべき」と考える次第である。そういう自分自身の行動が、イスラム諸国民の信頼を回復し、五輪委員会の信頼も回復でき、今月末のサンクトペテルブルグには正々堂々と参加できようというものである。