【言っておきたい古都がある】

悪霊だらけ(その1)

~幽霊と怨霊と悪霊の違いとは?~

 さて、この連載コラムも101回目となり、一周回ったような気分である。
 そこで原点に戻って(?)ややオカルト的な話に理屈をこねて。。。ではなく、考察をしてみよう。

 まずは似て非なる存在、幽霊と怨霊と悪霊の違いを見てみる。ついでに妖怪も考察しよう。
 ただし、怨霊と悪霊は意外と重なる部分が多いので、詳細は後に回す。

 <彼らの目的>

 幽霊が出てくる目的は言わずと知れた「恨み晴らします」である。
 つまり目指す相手が決まっていて、どこまでも追いかけていく。結構しつこいのである。だから特定の相手に対し、ピンポイントで攻撃を仕掛ける。

皿屋敷

皿屋敷

 これに対して怨霊と言うのは自分が恨んでいる相手だけではなく、関係の無い人たちまで攻撃するのである。不特定多数に災厄をもたらすから、八つ当たり的。無関係の人には良い迷惑だ。
 しかも、幽霊の場合は恨む相手が破滅して死んでくれれば目的を達して成仏もするのだが、怨霊は不特定多数を相手にするだけに終わりが無い。いつ終るか分からないので始末が悪いのである。
 私は幽霊がやけくそになって暴れまわると怨霊と呼ばれるのではないかとすら思うときがある。

 ついでに言うと、妖怪と言うのは出てくるのに特に目的は無いようで、自分から出て行くというよりは待ち伏せ型がほとんどではないだろうか。廃屋とか森の中とかでじっとしていて、たまたま迷い込んできた人間を驚かすと。
 妖怪に「お前は何のために出てきたのか」と尋ねたら、恐らく即答できる妖怪はいないと思う。ちょうど人間に「あなたは何のために生まれてきたのか」と尋ねても即答できる人が少ないのと同じである。

<彼らの対処法は>

 幽霊と怨霊の共通点は両者とも元は人間であったこと。
 対して妖怪というのは人間以外のモノということになる。

菅原道真

菅原道真

崇徳天皇

崇徳天皇

平将門

平将門

 ところが、幽霊と妖怪は目に見えるが、怨霊というのは意外と姿を現さない。落雷とか台風が来れば「怨霊の仕業」と言われる。目には見えないけど、やることのスケールは大きい。

 そこでこの連中にどう対応すればよいかなのだが、幽霊も怨霊もすでに死んだ人だから殺せない。気安く「幽霊退治」などと言われるが、すでに死んでいるものはもう死なないのだから基本的に退治はできないのではないか。

 幽霊の場合は「成仏してもらう」という方法がある。そのためには幽霊が恨んでいる人に死んでもらうのが一番良い。
 とは言うものの、幽霊の場合は第三者に迷惑はかけないから、別に退治などしなくても良いのではないか。私はいつまでも成仏せず、第三者にまで迷惑をかける幽霊が「亡霊」と呼ばれるのではないかと思っている。

 不特定多数に迷惑をかける怨霊だが、やけくそになってるだけに成仏はしそうにない。
 結局、「鎮める」しかないようである。
 お祓い、加持祈祷、有難いお経。あらゆる手段で鎮めればよいのだが、厄介なのは「鎮まっている」だけだから、いつまた目覚めて現れるか分からないのである。
 やはり怨霊は始末に悪い。

 妖怪の場合は、ゲゲゲの鬼太郎にでも頼むか。。。
 妖怪退治は何となく出来そうである。

 さて、怨霊と悪霊も共通点と相違点がある。似ているけれども、ちょっと違う。
 日本三大怨霊と言われる菅原道真、平将門、崇徳天皇だが、誰かというのがちゃんと分かっているのである。つまり怨霊はアイデンティティーがはっきりしている。
 だが悪霊というのは基本的に正体不明であろう。漠然としていると言っても良い。要するに誰でも良いということかな。

 それでは、幽霊でもなく、怨霊とも違い、妖怪でもない、この悪霊とは何ぞや? と言う話になるのだが、それは来週に続く。

【言っておきたい古都がある・101】

今さら人に聞けない!世界的伏見再訪問、再発見

谷口氏ClubFameコラム100回を記念して、「伏見再発見」のミニツアーを企画しました。

世界一人気の観光都市京都で伏見稲荷に人は集まります。
そこを起点、中心とした伏見、鳥羽街道沿いの洛中とはひと味違った京都の魅力を再発見、再々発見してもらうきっかけに「ベタなところ」から始めればと思います。

谷口さんからどんな掘り出しエピソードが出るか楽しみです。
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開催日時2014年10月12日(日)
集 合 午後2時30分 京阪電鉄「中書島」駅
訪問地  寺田屋・十石舟乗船・三栖閘門・両替商址・奉行所址・御香宮神社
解 散 午後5時30分ごろ 近鉄「桃山御陵前」駅。(すぐ 近くに京阪「伏見桃山」駅もあります)

定員 10名
親睦会 ツアー終了後ご希望者のみ会費制(3,500円程度予定)
「桃山御陵前」駅近辺の居酒屋さんで