後祭を追っかけて 前編





もうはまだなり、まだはもうなり、後の祭り 「祇園祭も終わりましたな。」と、大阪からの来客者の挨拶である。 「とんでもおへん。山鉾巡行が済んだだけですがな。」と、前祭(さきのまつり)と後祭(あとのまつり)の説明をひとしきり … 続きを読む
もうはまだなり、まだはもうなり、後の祭り 「祇園祭も終わりましたな。」と、大阪からの来客者の挨拶である。 「とんでもおへん。山鉾巡行が済んだだけですがな。」と、前祭(さきのまつり)と後祭(あとのまつり)の説明をひとしきり … 続きを読む
むかしの人の文様デザイン感覚を楽しむ 祇園祭は日本三大祭としてとみに有名で、宵山や山鉾巡行には全国から観光客が押し寄せる。その観光客の関心の的は山鉾であり祇園囃子である。 その山鉾の風流(ふりゅう)は、都から全国各地に広 … 続きを読む
宮本組、神恩感謝で「お宝運び」 祇園祭には「お宝運び」がある。 それは、山鉾のことでも、神輿のことでもない。 神幸祭と還幸祭の時に、六角屋根のスサノオを乗せた中御座神輿の前を行く「神宝奉持列」のことである。 祇園祭の要と … 続きを読む
疫病退散に立ち向かう男の覚悟 祇園祭といえば、誰もが山鉾巡行と口を揃える。日本三大祭の一つとして挙げられ、コンチキチンと、人々に愛される祭であることは嬉しい限りで、願ってもないことだ。 しかし、室町時代以前には山鉾巡行は … 続きを読む
伝統文化の大義を効率理性から守りたい 以前にも触れたが、祇園祭の起源に遡ると、24日の還幸祭が最も重要な祭礼である。 17日の神幸祭で氏子町の御旅所においでになった神様が、単に八坂さんへお帰りになる日ではないからだ。 2 … 続きを読む
町衆が和御霊が合体するとき悪霊が退散する 祇園祭神幸祭や還幸祭の神輿の賑わいをご覧になられているだろうか。 山鉾巡行の辻まわしを祇園祭のハイライトと呼ぶなら、石段下や御旅所での揃い踏みの神輿振りは祇園祭のクライマックスと … 続きを読む
花の醍醐は桜尽くしで千年健在、クローンで技あり。 伽藍をあとに、仁王門を背にして桜馬場を三宝院へと歩く。 霊宝館塀沿いののっぽの枝垂桜に目が行く。天に向かう枝は昇り龍のように見えた。 真言密教の守護神は「清瀧権現」だそう … 続きを読む
観月会に出かけよう 重陽(菊)の節句行事に、上賀茂神社や虚空蔵法輪寺では菊酒(菊花酒)が振舞われる。不老延寿の妙薬と伝わる菊の花が浮かぶ盃を飲み干し、無病息災を祝い、祈願する崇敬者が、節句行事の社寺に毎年集っている。 出 … 続きを読む
祭りの楽しみ 一にグルメ、二に飾り物 9月23日の晴明さんの神幸祭に、生憎、出向けなかったので、天神さんのずいき祭(還幸祭10/4)は外せなかった。何故かといえば剣鉾の写真を揃えたいからである。 北野詣での小生の恒例に従 … 続きを読む
いまだ都は京に在らず 今年築城400年を迎える二条城で、「二条城お城まつりAUTUMN FESTIVAL 2008」なる催しが、9月27日より約2ヶ月間の日程で始まった。 これを聞いても、特段珍しきもの、記念すべきものと … 続きを読む