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酔芙蓉の寺 大乗寺
607-8471
所在地京都市山科区北花山大峰町38-1
電話番号075-591-5488
交通
ホームページhttp://www.cable-net.ne.jp/user/tk118243/daijyoji/dtop.htm
當山は今から約三百年前に京都の七本松の内野と云う処に建立され、開基は戒禅比丘隆韶大和尚と云われる方で、禅宗系の寺から法華の寺に改宗されたと伝えられています。其の後は代々尼寺として受け継がれ無本山の寺でしたが、約二百年前に法華宗の大本山本能寺の末寺になった様です。
 代々檀家が少なく細々とつないできた尼寺でしたが、昭和のはじめ頃、松崎恵浄と云う尼僧(私の先代)が本堂・庫裡を改築し復興しておりましたが、凡そ二十年ほど前にその建物も大分いたみ、雨漏りや壁などが落ち、當寺留守番として居りました尼僧からの申し出に、本山の意向に基づき、此の山科の現在地に移転して参りました。然し檀信徒が殆ど無いと云う状況から若い僧侶を交替で入れるも落ち着かず、前に本山の御貫首より廃寺にせぬ様遺命を受けて、私共、遂に意を決し、四十年近く奉職した大本山本能寺執事長の要職を辞して後進に譲り、無住の當寺に移り住みました。
 平成四年暮れに転住以来、茫々と茂る草むらに覆われた草庵に等しい荒れ寺を、ツルハシ一本で参道造りからはじめ、そして現況にいたって居ります。

以来『花のころ』と云う本やインターネット等による御紹介に依って名も無い貧しいこの隠れ寺が、多くの方々にご来訪を受ける「酔芙蓉の寺」として知られるようになりました。

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