干支に因んだ狛亥の為か、ご紹介した「護王神社」の参詣者が例年の比にならないとのことだ。
しかし、京都の狛亥はここだけではない。
大和大路通四条を下ると、建仁寺の塔頭である「禅居庵」があり、ここには6頭ものイノシシが鎮座している。
また、上京区小川通寺ノ内上ル本法寺の「摩利支天堂」の両脇にもイノシシが鎮座していると寄せられた。
仏教の守護神である摩利支天のお使いはイノシシと伝わるところから納得はできる。摩利支天は護身、蓄財などの神で陽炎が神格化され、古代インドのバラモン教の時代より信仰されてきたものだ。
前段の「禅居庵」の摩利支天堂に祀られている摩利支天像は、確か7匹の猪に乗っていたはずだ。
こちらにも年内に足を運ばれてはいかがだろうか。
狛鹿、狛鳩の情報も寄せられた。
鹿は奈良と思いきや、長岡京遷都の折、藤原氏の氏神となる春日大社の分霊が祀られた「大原野神社(西京区大原野南春日町)」だった。拝殿前に向かって左に雌鹿、右には立派な角をかかげた牡鹿の優しい表情の坐像が鎮座しているのだ。
八幡宮の神使いは鳩であることは誰もがご存知のことだが、狛鳩の姿はみられることは少ないはずだ。
左京区上高野にある「三宅八幡宮」は通称「虫八幡」と呼ばれ、その鳥居前に信鳩組より狛鳩が寄贈され鎮座している。子供を守る神としての穏やかな空気が鳩の姿に漂っている気がする。
獅子狛犬ではない変り種を巡るのも楽しいが、凄まじい形相の狛犬からひょうきんな狛犬まで、好奇心をもって注意深くみて見ると実にさまざまな表情がある。
よく見比べていくとそれだけではない。フォルムやスタイル、ファッションまでもユニークなものがありバラエティに富んでいるのだ。
空想の中に描かれた守護獣の魅力を人々はどう演出してきたのだろうか。
例えば、ヘアースタイルに目を向けると、獅子(ライオン)のたてがみと思える様相は共通しているが、その長さや髪の毛の量はそれぞれに違う。また、どの像も内巻きにカールしているようで、カールのロットは太巻きから細めのものと色々で、パンチパーマ風の渦巻状のものも見受けられる。
西陣の首途(かどで)八幡宮(上京区智恵光院通今出川上ル)の狛犬のたてがみは、と
りわけボリュームがあり、その尻尾もふさふさしている。
何気ない所作を見比べて見ても、玉を掴むもの(大将軍神社/東山区三条大橋東)掴まぬもの、その玉を掴んだ上に押さえつけているもの(白雲神社/京都御所)、挙句に砲丸投げのように構えているもの(菅大臣神社/下京区仏光寺通新町西入)までもある。
織田信長を祀る建勲神社(北区紫野北舟岡町)の狛犬は、身に鎧をつけているから更に勇ましい。
どうやら、京都の街は「狛犬博物館」とでも呼べるのではないだろうか。資料整理された「狛犬資料館」は作ってもらう価値があるように考える。
京の狛犬 (平安京)
http://www.heiankyo.co.jp/pickup/pickup0601.html
摩利支天 (東洋仏所)
http://www.butsuzou.com/jiten/marisi.html
大原野神社
http://www.y-morimoto.com/jinja22/ohhara.html
子供の神様 三宅八幡宮/狛鳩 (京都―神戸コンシェルジュ)
http://www.my-concierge.org/kansai/contents/concierge/kyoto_03/data/1074924044.htm
船岡山・建勲神社 その2 (とんでもとらべる)
http://www3.kcn.ne.jp/~mamama/kyoto/temple/funaokayama-kenkun-shrine02.htm
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
しかし、京都の狛亥はここだけではない。
大和大路通四条を下ると、建仁寺の塔頭である「禅居庵」があり、ここには6頭ものイノシシが鎮座している。
また、上京区小川通寺ノ内上ル本法寺の「摩利支天堂」の両脇にもイノシシが鎮座していると寄せられた。
仏教の守護神である摩利支天のお使いはイノシシと伝わるところから納得はできる。摩利支天は護身、蓄財などの神で陽炎が神格化され、古代インドのバラモン教の時代より信仰されてきたものだ。
前段の「禅居庵」の摩利支天堂に祀られている摩利支天像は、確か7匹の猪に乗っていたはずだ。
こちらにも年内に足を運ばれてはいかがだろうか。
狛鹿、狛鳩の情報も寄せられた。
鹿は奈良と思いきや、長岡京遷都の折、藤原氏の氏神となる春日大社の分霊が祀られた「大原野神社(西京区大原野南春日町)」だった。拝殿前に向かって左に雌鹿、右には立派な角をかかげた牡鹿の優しい表情の坐像が鎮座しているのだ。
八幡宮の神使いは鳩であることは誰もがご存知のことだが、狛鳩の姿はみられることは少ないはずだ。
左京区上高野にある「三宅八幡宮」は通称「虫八幡」と呼ばれ、その鳥居前に信鳩組より狛鳩が寄贈され鎮座している。子供を守る神としての穏やかな空気が鳩の姿に漂っている気がする。
獅子狛犬ではない変り種を巡るのも楽しいが、凄まじい形相の狛犬からひょうきんな狛犬まで、好奇心をもって注意深くみて見ると実にさまざまな表情がある。
よく見比べていくとそれだけではない。フォルムやスタイル、ファッションまでもユニークなものがありバラエティに富んでいるのだ。
空想の中に描かれた守護獣の魅力を人々はどう演出してきたのだろうか。
例えば、ヘアースタイルに目を向けると、獅子(ライオン)のたてがみと思える様相は共通しているが、その長さや髪の毛の量はそれぞれに違う。また、どの像も内巻きにカールしているようで、カールのロットは太巻きから細めのものと色々で、パンチパーマ風の渦巻状のものも見受けられる。
西陣の首途(かどで)八幡宮(上京区智恵光院通今出川上ル)の狛犬のたてがみは、と
りわけボリュームがあり、その尻尾もふさふさしている。
何気ない所作を見比べて見ても、玉を掴むもの(大将軍神社/東山区三条大橋東)掴まぬもの、その玉を掴んだ上に押さえつけているもの(白雲神社/京都御所)、挙句に砲丸投げのように構えているもの(菅大臣神社/下京区仏光寺通新町西入)までもある。
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どうやら、京都の街は「狛犬博物館」とでも呼べるのではないだろうか。資料整理された「狛犬資料館」は作ってもらう価値があるように考える。
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