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とうとう御用納め、明日から自宅の大掃除、そして大晦日を迎える。
また一年が過ぎようとしている。
京都では「送り火の大文字」でお盆を終え、「おけら火の祇園さん」で大晦日を越し、元旦を迎える。
「おけら参り」とは、大晦日から元旦未明にかけて、「祇園さん」こと「八坂神社」で行われる厄除けの行事である。「知恩院さん」で「除夜の鐘」をつき、「祇園さん」に参詣する人が多い。
「おけら灯篭(12/31午後7時点火)」から「御神火」を吉兆火縄に授かり、くるくると回しながら自宅に持ち帰り、新年の雑煮を炊く火に使うという慣わしである。この火種でお雑煮を炊くと、一年間を無病息災に過ごせると言い伝えられている。おくどさんがなくなって、この姿もめっきり少なくなったが、風物として、境内から歩いているうちはやってみるが良い。
元旦未明の午前5時からは、境内で神職が火きり杵と火きり臼を使って切り出す「おけら祭」が厳かに営まれている。
切り出す火が早く灯れば翌年は景気が良く、遅ければ不況だとされている。この切り出した火は本殿に奉納され年中灯されている。「おけら」は疫病除けにもなり、境内にて育てられているものだと聞く。
「おけら」とはキク科の薬草で胃腸薬としても用いられているものである。お正月用のお屠蘇にも山椒、防風、桔梗、蜜柑皮などと共に使われているのはご存知あるまい。
大晦日八坂神社周辺は歩行者天国だが、四条通石段下の西楼門前では入場規制で待たなければならない。
比較的に混雑が避けられて「おけら火」を授かれる穴場が市内にもう一ヶ所ある。菅原道真を祀る「北野さん」こと「北野天満宮」である。
さて、参詣中の大晦日といえば「年越し蕎麦」もいただきたい。
祇園社総本山の八坂神社近辺なら「祇園の権兵衛」でそばを食べる。しかし、京都の年越しそばでポピュラーな「にしんそば」はここにはない。
いただくなら「あなごそば」である。昆布と鰹から丁寧にひかれたダシ、焼いた穴子と三つ葉は絶品であり、他方「とろろそば」も捨てがたい。
やっぱり「にしんそば」でないと、という方なら川端四条南座隣の「松葉本店」である。
京の代表的保存食材の一つである「身欠きにしん」は乾物で渋味はあるが、
お米のとぎ汁に浸して柔らかく戻してから、甘辛く煮ると渋味が旨味に変わる。
柔らかくなった甘味のにしんに九条ねぎ、淡口味のつゆに粉山椒が浮かぶと絶妙な味になる。
この「にしんそば」は「松葉」が最初にやりだした。明治15年二代目松野与三吉のメニューである。
古代に遡ると一日の始まりは夕方からと考えられていたようだ。
元旦の行事が大晦日の夜から始まる風習と考え合わせると、除夜の鐘を聞いてから食べる「年越しそば」は「元旦そば」とも呼べるわけだ。
晦日にそばを食べる習慣は、細く長く家運、寿命を延ばし、身代が長続きするようにとの縁起が担れている。
「晦日そば」を「厄除け参詣」とともに味わってみてはどうだろうか。
おけら (日本薬学図書館)
http://www.yakutokyo.jp/yasou/detail/11
蒼朮【そうじゅつ】(漢方薬 中屋彦十郎薬舗)
http://www.kanpoyaku-nakaya.com/soujutu.html
八坂神社
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/
知恩院
http://www.chion-in.or.jp/
北野天満宮
http://www.kitanotenmangu.or.jp/
食べログ 権兵衛
http://tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26001337/dtlrvwlst/235390/
松葉本店 川端四条南座隣
http://www.sobamatsuba.co.jp/
本家 尾張屋
http://www.honke-owariya.co.jp/
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
また一年が過ぎようとしている。
京都では「送り火の大文字」でお盆を終え、「おけら火の祇園さん」で大晦日を越し、元旦を迎える。
「おけら参り」とは、大晦日から元旦未明にかけて、「祇園さん」こと「八坂神社」で行われる厄除けの行事である。「知恩院さん」で「除夜の鐘」をつき、「祇園さん」に参詣する人が多い。
「おけら灯篭(12/31午後7時点火)」から「御神火」を吉兆火縄に授かり、くるくると回しながら自宅に持ち帰り、新年の雑煮を炊く火に使うという慣わしである。この火種でお雑煮を炊くと、一年間を無病息災に過ごせると言い伝えられている。おくどさんがなくなって、この姿もめっきり少なくなったが、風物として、境内から歩いているうちはやってみるが良い。
元旦未明の午前5時からは、境内で神職が火きり杵と火きり臼を使って切り出す「おけら祭」が厳かに営まれている。
切り出す火が早く灯れば翌年は景気が良く、遅ければ不況だとされている。この切り出した火は本殿に奉納され年中灯されている。「おけら」は疫病除けにもなり、境内にて育てられているものだと聞く。
「おけら」とはキク科の薬草で胃腸薬としても用いられているものである。お正月用のお屠蘇にも山椒、防風、桔梗、蜜柑皮などと共に使われているのはご存知あるまい。
大晦日八坂神社周辺は歩行者天国だが、四条通石段下の西楼門前では入場規制で待たなければならない。
比較的に混雑が避けられて「おけら火」を授かれる穴場が市内にもう一ヶ所ある。菅原道真を祀る「北野さん」こと「北野天満宮」である。
さて、参詣中の大晦日といえば「年越し蕎麦」もいただきたい。
祇園社総本山の八坂神社近辺なら「祇園の権兵衛」でそばを食べる。しかし、京都の年越しそばでポピュラーな「にしんそば」はここにはない。
いただくなら「あなごそば」である。昆布と鰹から丁寧にひかれたダシ、焼いた穴子と三つ葉は絶品であり、他方「とろろそば」も捨てがたい。
やっぱり「にしんそば」でないと、という方なら川端四条南座隣の「松葉本店」である。
京の代表的保存食材の一つである「身欠きにしん」は乾物で渋味はあるが、
お米のとぎ汁に浸して柔らかく戻してから、甘辛く煮ると渋味が旨味に変わる。
柔らかくなった甘味のにしんに九条ねぎ、淡口味のつゆに粉山椒が浮かぶと絶妙な味になる。
この「にしんそば」は「松葉」が最初にやりだした。明治15年二代目松野与三吉のメニューである。
古代に遡ると一日の始まりは夕方からと考えられていたようだ。
元旦の行事が大晦日の夜から始まる風習と考え合わせると、除夜の鐘を聞いてから食べる「年越しそば」は「元旦そば」とも呼べるわけだ。
晦日にそばを食べる習慣は、細く長く家運、寿命を延ばし、身代が長続きするようにとの縁起が担れている。
「晦日そば」を「厄除け参詣」とともに味わってみてはどうだろうか。
おけら (日本薬学図書館)
http://www.yakutokyo.jp/yasou/detail/11
蒼朮【そうじゅつ】(漢方薬 中屋彦十郎薬舗)
http://www.kanpoyaku-nakaya.com/soujutu.html
八坂神社
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/
知恩院
http://www.chion-in.or.jp/
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http://www.kitanotenmangu.or.jp/
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http://tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26001337/dtlrvwlst/235390/
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http://www.honke-owariya.co.jp/
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