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1998年7月25日、時代祭がパリのカルーゼル凱旋門からルーブル美術館を巡行して、8年になる。20万人の観客が京都の時代絵巻を観覧したと報じられた。
そもそも時代祭は、平安遷都1100年記念事業として、明治28年(1895)、平安神宮の創建とともに始まったわけだが、パリでの視察から得たアイデアを反映させ、京都らしい個性に結晶させたものだ、と聞き及ぶ。
つまり、平安神宮のデザインルーツは、パリのエッフェル塔や凱旋門であり、時代祭は仮装騎乗パレード(カルーゼル)がルーツなのである。
視察派遣された者の目に映った、華やかなパリの街区は、衰退する京都を盛り上げる、起爆剤となったのであろう。この年第4回内国勧業博覧会も招聘開催された。
それらのパワーに、小生は、まるで京都建国の精神に似たものを感じるのだ。
平安神宮創建の日は、桓武天皇が^平安京を誕生させ入城された10月22日であり、同日に御所建礼門から平安神宮へ、桓武・孝明両天皇が巡幸されるのを時代祭としている。
そして、明治維新から平安時代へと遡る時代装束行列の衣装は、京の職人技の極みを集め、糸に至るまで、その時代毎にその時代同様に再現している。
すなわち本物の装束なのである。仮装パレートなどではないのだ。
文化の品質の度合が桁外れである点にお気づきいただけるだろうか。
祭を支えた町衆の熱意と決意は、並み大抵のものではなかったことが容易に想像でき、温故知新の息吹が、満ち溢れているように思うのは小生だけではあるまい。
さて、時代祭を楽しむには、行列に登場する人物と時代背景を知っていると、倍増する。
しかるに予習は欠かせない。有料席のパンフフレットを読みながらでは、全長2km総勢約2000人と、牛馬70頭の圧巻18列に及ぶ、2時間の行列を、到底理解堪能できない。
そんなことは煩わしいという御仁は、行列出発2時間前に御所に出向き、自由観覧席にシートなどを用いて陣取ることだ。 狙いはスピーカーが取り付けられている木の辺りの席を確保することだ。これで行列概要のガイド付と成る。
知り尽くされた話であるが、時代祭は平安遷都までの歴史絵巻に各時代のヒーロー、ヒロインが蘇り、動く博物館とも言われている。
しかし、お気づきであったろうか、室町時代のヒーローで、東山・北山文化の立役者たる足利尊氏など一族が外されているのを。
金閣寺、銀閣寺などなど、現在も京都観光、京都文化の象徴の最たる足利将軍である。その貢献度を外して京都は語れないはずである。
その訳はこうだ。
時代祭創設時の明治時代は、天皇崇拝の思想がすべてを支配していた。天皇家から時代を見ると、室町幕府を開いた足利尊氏は天皇家に対する「逆賊」になるわけである。逆賊の時代は認められない、祭りに参加させるなど言語道断という論であったのだ。そして、時代行列に室町時代は存在すらないこととなった。
その数年後、室町時代がないのは疑問だ、と言う議論が持ち上がった。しかし、足利一族の参列は認められなかった。議論の末、足利一族と戦った楠木正茂親子が、後醍醐天皇を導き上洛する場面が列に加えられるという結論に至ったのである。
昨2005年室町時代行列の創設を決定したようだが、予算的に軽武装の武者となり、未だ足利尊氏は登場していない。
小生も登場しなくて良いと思っている。
何故ならこれが京都建国の国家観であり、当然であり可笑しくはない。
TV番組の歴史探訪ダイジェストではないのだから。
寧ろ、足利尊氏一族の京都に対する貢献を称えるのは、「尊氏祭」として、別途に盛大に京都市民は行うべきだと考える。
また、その方が京都の観光資産と経済的効果が活性化される利点もある。
などなど、押さえどころの話は尽きないが、長時間の行列を見るには、混雑しないトイレの場所と食事処、休憩場所を掴んでおくことが必須である。
紙幅が少ないので参考リンクを活用して万全を図られたい。
時代祭 (平安神宮)
http://www.heianjingu.or.jp/03/0101.html
京都時代祭行列パリ巡行 (京都市国際化推進室)
http://www.city.kyoto.lg.jp/somu/page/0000007633.html
時代祭 (京都観光協会)
http://www.kyokanko.or.jp/3dai/jidai.html
時代祭2006 (京都新聞社)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/jidai/jidai.html
日本服飾史 資料 (風俗博物館)
http://www.iz2.or.jp/fukushoku/f_disp.php?page_no=0000001
京都御苑案内図 トイレ
http://www.kyotogyoen.go.jp/map.html
京都市の公衆トイレマップ
http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/toilet/index.html
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
そもそも時代祭は、平安遷都1100年記念事業として、明治28年(1895)、平安神宮の創建とともに始まったわけだが、パリでの視察から得たアイデアを反映させ、京都らしい個性に結晶させたものだ、と聞き及ぶ。
つまり、平安神宮のデザインルーツは、パリのエッフェル塔や凱旋門であり、時代祭は仮装騎乗パレード(カルーゼル)がルーツなのである。
視察派遣された者の目に映った、華やかなパリの街区は、衰退する京都を盛り上げる、起爆剤となったのであろう。この年第4回内国勧業博覧会も招聘開催された。
それらのパワーに、小生は、まるで京都建国の精神に似たものを感じるのだ。
平安神宮創建の日は、桓武天皇が^平安京を誕生させ入城された10月22日であり、同日に御所建礼門から平安神宮へ、桓武・孝明両天皇が巡幸されるのを時代祭としている。
そして、明治維新から平安時代へと遡る時代装束行列の衣装は、京の職人技の極みを集め、糸に至るまで、その時代毎にその時代同様に再現している。
すなわち本物の装束なのである。仮装パレートなどではないのだ。
文化の品質の度合が桁外れである点にお気づきいただけるだろうか。
祭を支えた町衆の熱意と決意は、並み大抵のものではなかったことが容易に想像でき、温故知新の息吹が、満ち溢れているように思うのは小生だけではあるまい。
さて、時代祭を楽しむには、行列に登場する人物と時代背景を知っていると、倍増する。
しかるに予習は欠かせない。有料席のパンフフレットを読みながらでは、全長2km総勢約2000人と、牛馬70頭の圧巻18列に及ぶ、2時間の行列を、到底理解堪能できない。
そんなことは煩わしいという御仁は、行列出発2時間前に御所に出向き、自由観覧席にシートなどを用いて陣取ることだ。 狙いはスピーカーが取り付けられている木の辺りの席を確保することだ。これで行列概要のガイド付と成る。
知り尽くされた話であるが、時代祭は平安遷都までの歴史絵巻に各時代のヒーロー、ヒロインが蘇り、動く博物館とも言われている。
しかし、お気づきであったろうか、室町時代のヒーローで、東山・北山文化の立役者たる足利尊氏など一族が外されているのを。
金閣寺、銀閣寺などなど、現在も京都観光、京都文化の象徴の最たる足利将軍である。その貢献度を外して京都は語れないはずである。
その訳はこうだ。
時代祭創設時の明治時代は、天皇崇拝の思想がすべてを支配していた。天皇家から時代を見ると、室町幕府を開いた足利尊氏は天皇家に対する「逆賊」になるわけである。逆賊の時代は認められない、祭りに参加させるなど言語道断という論であったのだ。そして、時代行列に室町時代は存在すらないこととなった。
その数年後、室町時代がないのは疑問だ、と言う議論が持ち上がった。しかし、足利一族の参列は認められなかった。議論の末、足利一族と戦った楠木正茂親子が、後醍醐天皇を導き上洛する場面が列に加えられるという結論に至ったのである。
昨2005年室町時代行列の創設を決定したようだが、予算的に軽武装の武者となり、未だ足利尊氏は登場していない。
小生も登場しなくて良いと思っている。
何故ならこれが京都建国の国家観であり、当然であり可笑しくはない。
TV番組の歴史探訪ダイジェストではないのだから。
寧ろ、足利尊氏一族の京都に対する貢献を称えるのは、「尊氏祭」として、別途に盛大に京都市民は行うべきだと考える。
また、その方が京都の観光資産と経済的効果が活性化される利点もある。
などなど、押さえどころの話は尽きないが、長時間の行列を見るには、混雑しないトイレの場所と食事処、休憩場所を掴んでおくことが必須である。
紙幅が少ないので参考リンクを活用して万全を図られたい。
時代祭 (平安神宮)
http://www.heianjingu.or.jp/03/0101.html
京都時代祭行列パリ巡行 (京都市国際化推進室)
http://www.city.kyoto.lg.jp/somu/page/0000007633.html
時代祭 (京都観光協会)
http://www.kyokanko.or.jp/3dai/jidai.html
時代祭2006 (京都新聞社)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/jidai/jidai.html
日本服飾史 資料 (風俗博物館)
http://www.iz2.or.jp/fukushoku/f_disp.php?page_no=0000001
京都御苑案内図 トイレ
http://www.kyotogyoen.go.jp/map.html
京都市の公衆トイレマップ
http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/toilet/index.html
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
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