京都の紅葉狩のピークは11月中頃から下旬に迎えそうである。
12月になっての冷え込みの具合によっては、紅葉に初雪の景色が拝めるやもしれない。
そうなれば、紅白に乱舞する様が見られるというものだ。
さて、市内の社寺で紅葉を楽しむなら、車は禁物といえば当然だ。
知人は昼前に家を出て、駐車場に駐車出来たのが午後3時半。
入山するや拝観終了時間を気にしながら、1時間も楽しむ時間はなく、薄暗くなってくる気忙しさに、情けない思いで帰路に着いたという。
さてさて、混雑を避けた紅葉狩コースを今年はどこに求めようか。
昨年は市内で観光バスが入れないところに絞ったが、今年は郊外に目を向けドライブプランを練ってみた。知られ過ぎた穴場ではない、隠れた名所探しも楽ではなさそうだが。
金蔵寺(こんぞうじ)・勝持寺(しょうじじ)・善峰寺(よしみねでら)などの西山方面も、以前は隠れた名所だったが、開門早々を除けば、昨今ではプランから外さなければならなくなった。
情報誌も、有名寺院の知られない塔頭や大河内山荘など、なかなか憎いところを挙げているが、到着までの混雑を考えると、「人と同じ道を歩かない」というキーワードが必要だ。
まず、周山街道(国道162号線)は避け、市内からは嵐山・高雄にも、東山や大原にも、近寄らないことだ。 考えに考えた挙句、花背・鞍馬寺方面とした。
そこで、京都縦貫道で南丹に向かうか、琵琶湖から途中越えを選ぶか、それとも京見峠を越えるか、あるいは加茂街道を北へ鞍馬街道をまっしぐらに走るかである。
つまり鞍馬寺で一休みして、国道477号線に突入し38号線(京都広河原美山線)を紅葉ドライブコースのメインにすることにした。
目指すは大悲山峰定寺(だいひざん ぶじょうじ)と佐々里川沿いの紅葉である。
京都大学芹生研究林の山々もパレットのように色づいているに違いないし、花背の春日社の紅葉と黄葉の合奏は見逃せない圧巻である。イチョウの巨木とモミジの枝が絡み合い、各々に色づいた葉が競い合うように彩りを見せているはずだ。
そして、腹ごしらえの立寄先は徳力氏の営む「花竹庵」での蕎麦か、中東氏の「摘草料理美山荘」である。
一服入れた後の午後は峰定寺(ぶじょうじ)を目指すことにする。
元寺務所跡であったという美山荘の小柄のモミジに挟まれた参道を進むと、峰定寺(ぶじょうじ)の山門を覆うかのように被さる真紅のモミジと、山門前の真緑の高野槙(こうやまき)の神木が目に飛び込んでくる。
そして、山々やせせらぎにある木々の彩りの出迎えに感嘆するだけではないだろう。
山門から436段の階段を登りきると、日本最古の舞台造り建築である空中寺院が立ちはだかっている筈だ。そこが平清盛と鳥羽上皇に縁の大悲山峰定寺(だいひざん ぶじょうじ)である。
岩盤の山の中腹に寄り添う姿は清水の舞台の比ではない。
それは平安末期の建築だとある。
舞台に立ち、辺りの山々に目を配るだけで心が癒されるのだ。霊気を帯びたような空気が体を覆ってくれた経験があるところだ。
京都府歴史的自然環境保全地域に指定されている花背大悲山は、京の奥山どころか仙境であるかもしれない。まさに桃源郷であると言って過言でない。
国道(酷道)と436段の階段に根をあげそうなら、車を京都縦貫に乗せ亀岡に向かい、トロッコ列車亀岡駅かJR亀岡駅周辺乗船場辺りに車を置き、保津川下りの乗船場から船で嵐山に入り、トロッコ列車で亀岡へ戻るのが懸命である。そして、嵐山界隈の知られた穴場へと急ぐことだ。
これなら、いずれも渋滞や駐車場に悩まされることはない。
名所から穴場まで全55スポット! 「京の紅葉」決定版 (婦人画報)
http://www.trip.kyoto.jp/plan/kouyo2015/
野草一味庵 美山荘
http://miyamasou.jp/
京花背の里 花竹庵
http://www.hanase.co.jp/hanaseya/
花背大悲山(だいひざん)・峰定寺(ぶじょうじ)を歩こう.(京都府)
http://www.pref.kyoto.jp/select200/hanase.html
嵯峨野トロッコ列車
http://www.sagano-kanko.co.jp/index.html
保津川下り
http://www.hozugawakudari.jp/
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
12月になっての冷え込みの具合によっては、紅葉に初雪の景色が拝めるやもしれない。
そうなれば、紅白に乱舞する様が見られるというものだ。
さて、市内の社寺で紅葉を楽しむなら、車は禁物といえば当然だ。
知人は昼前に家を出て、駐車場に駐車出来たのが午後3時半。
入山するや拝観終了時間を気にしながら、1時間も楽しむ時間はなく、薄暗くなってくる気忙しさに、情けない思いで帰路に着いたという。
さてさて、混雑を避けた紅葉狩コースを今年はどこに求めようか。
昨年は市内で観光バスが入れないところに絞ったが、今年は郊外に目を向けドライブプランを練ってみた。知られ過ぎた穴場ではない、隠れた名所探しも楽ではなさそうだが。
金蔵寺(こんぞうじ)・勝持寺(しょうじじ)・善峰寺(よしみねでら)などの西山方面も、以前は隠れた名所だったが、開門早々を除けば、昨今ではプランから外さなければならなくなった。
情報誌も、有名寺院の知られない塔頭や大河内山荘など、なかなか憎いところを挙げているが、到着までの混雑を考えると、「人と同じ道を歩かない」というキーワードが必要だ。
まず、周山街道(国道162号線)は避け、市内からは嵐山・高雄にも、東山や大原にも、近寄らないことだ。 考えに考えた挙句、花背・鞍馬寺方面とした。
そこで、京都縦貫道で南丹に向かうか、琵琶湖から途中越えを選ぶか、それとも京見峠を越えるか、あるいは加茂街道を北へ鞍馬街道をまっしぐらに走るかである。
つまり鞍馬寺で一休みして、国道477号線に突入し38号線(京都広河原美山線)を紅葉ドライブコースのメインにすることにした。
目指すは大悲山峰定寺(だいひざん ぶじょうじ)と佐々里川沿いの紅葉である。
京都大学芹生研究林の山々もパレットのように色づいているに違いないし、花背の春日社の紅葉と黄葉の合奏は見逃せない圧巻である。イチョウの巨木とモミジの枝が絡み合い、各々に色づいた葉が競い合うように彩りを見せているはずだ。
そして、腹ごしらえの立寄先は徳力氏の営む「花竹庵」での蕎麦か、中東氏の「摘草料理美山荘」である。
一服入れた後の午後は峰定寺(ぶじょうじ)を目指すことにする。
元寺務所跡であったという美山荘の小柄のモミジに挟まれた参道を進むと、峰定寺(ぶじょうじ)の山門を覆うかのように被さる真紅のモミジと、山門前の真緑の高野槙(こうやまき)の神木が目に飛び込んでくる。
そして、山々やせせらぎにある木々の彩りの出迎えに感嘆するだけではないだろう。
山門から436段の階段を登りきると、日本最古の舞台造り建築である空中寺院が立ちはだかっている筈だ。そこが平清盛と鳥羽上皇に縁の大悲山峰定寺(だいひざん ぶじょうじ)である。
岩盤の山の中腹に寄り添う姿は清水の舞台の比ではない。
それは平安末期の建築だとある。
舞台に立ち、辺りの山々に目を配るだけで心が癒されるのだ。霊気を帯びたような空気が体を覆ってくれた経験があるところだ。
京都府歴史的自然環境保全地域に指定されている花背大悲山は、京の奥山どころか仙境であるかもしれない。まさに桃源郷であると言って過言でない。
国道(酷道)と436段の階段に根をあげそうなら、車を京都縦貫に乗せ亀岡に向かい、トロッコ列車亀岡駅かJR亀岡駅周辺乗船場辺りに車を置き、保津川下りの乗船場から船で嵐山に入り、トロッコ列車で亀岡へ戻るのが懸命である。そして、嵐山界隈の知られた穴場へと急ぐことだ。
これなら、いずれも渋滞や駐車場に悩まされることはない。
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【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
5056-151112-11月
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