先週の三連休、紅葉狩りの人出が1日20万人と報じられていた。
幹線道路も京都駅など主要駅も、朝早くから大混雑である。
うっかりと名所や有名寺院周辺の道路に近づくものではない。
そして、寺院近くの抜け道などは更に通るべきではない。
観光客の使うカーナビゲーションの方が事情通のようだ。
渋滞に巻き込まれて嘆くより、「急がば廻れ」に習うべきである。
観光で車を使われる方は、是非「パーク・アンド・ライド」を心掛けられるようお奨めする。これぞ行楽の楽しみを倍増させ、当地にも歓迎される秘訣となるだろう。
つまり、郊外周辺市町村までマイカーでやってこられたら、近くの町の駐車場に停める。駐車場の最寄の駅から京都市内主要駅まで電車などで移動し、主要駅からの名所巡りは路線バスが徒歩で、という要領である。
京都市が広報している市内駐車場では、企業協力があるものの収容台数が少ないので、直ぐに満車となり、駐車場待ち渋滞であんぐりとすることを、見越しておかなければならない。まだまだパーク・アンド・ライドの快適性には程遠いものである。
小生なら高速道路を降りたあたりからのパーク・アンド・ライドのオリジナルプランを練る。ヒントはJR線や京阪電車の大津市内を拠点とするとか、亀岡駅を拠点とするとか、路線地図を片手にカーナビと話し合ってみる。どうもその方が懸命そうだ。
観光地の駐車場で、マイカーもタクシーも乗り入れ禁止となっているエリアでは、観光バスが我が物顔で狭い山門を潜っていくのに出くわした。歩行者は遠慮気味で山門の出入りを止められているのだ。小生には滑稽に思えてならなかった。
交通渋滞、環境温暖化問題を考慮した結果なのか、効率を図ったビジネスなのか、何を優先して策定されているのだろうか。
そんな思いで南禅寺から住宅街を北上し、「哲学の道」近くにある鹿ケ谷は「霊鑑寺」と「安楽寺」に出向いた。
永観堂や南禅寺、法然院や銀閣寺に訪れる人ごみを避けられる利点があるからだ。
同地域にあって、しっとりとじっくりと庭園紅葉と東山の借景を眺め、寺宝で文化財となっている狩野派や円山応挙の襖絵を至近距離で拝見させてもらえることを知る観光客は少ない。
ここも、そのうち拝観者で人ごみとなることを想像するとげんなりする。
観光客拡大キャンペーンを否定するつもりはないが、数さえ増えればいいのだろうか。
癒される場所が汚されることのないよう、呼び込みたいターゲットを考慮する時がやってきているのではないか。
情報の共有公開はいいことだが、京都人だけに残して置く情報も必要なのだ。
やみくもに他国の人に教えるばかりが能ではない。
マスメディアの功罪は口コミでの対面情報の価値を見直すことを教えてくれている。
行儀作法を習ってもらってから、奥座敷を知ってもらうことの方が意味のあることである。
なまじ中途半端な広報は間違いを起こすからだ。非公開寺院の公開も、パーク・アンド・ライドの呼びかけも、しっかりと策を練ってもらいたい。
いつまでも、日本人のふるさとであり、癒される町をめざすなら。
五条坂、マイカー規制へ (京都新聞)
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007092900035&genre=I1&area=K10&mp
京都市の秋のパーク・アンド・ライド
http://traffic.ifdef.jp/misc/park-and-ride/2006park-and-ride.html
京都の紅葉情報2007(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/momiji/
京の文化財探訪 霊鑑寺 ((財)京都市文化観光資源保護財団)
http://www.kyobunka.or.jp/gaiyou/no5.html
安楽寺
http://www7a.biglobe.ne.jp/~anrakuji/anrakuji/top.htm
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
幹線道路も京都駅など主要駅も、朝早くから大混雑である。
うっかりと名所や有名寺院周辺の道路に近づくものではない。
そして、寺院近くの抜け道などは更に通るべきではない。
観光客の使うカーナビゲーションの方が事情通のようだ。
渋滞に巻き込まれて嘆くより、「急がば廻れ」に習うべきである。
観光で車を使われる方は、是非「パーク・アンド・ライド」を心掛けられるようお奨めする。これぞ行楽の楽しみを倍増させ、当地にも歓迎される秘訣となるだろう。
つまり、郊外周辺市町村までマイカーでやってこられたら、近くの町の駐車場に停める。駐車場の最寄の駅から京都市内主要駅まで電車などで移動し、主要駅からの名所巡りは路線バスが徒歩で、という要領である。
京都市が広報している市内駐車場では、企業協力があるものの収容台数が少ないので、直ぐに満車となり、駐車場待ち渋滞であんぐりとすることを、見越しておかなければならない。まだまだパーク・アンド・ライドの快適性には程遠いものである。
小生なら高速道路を降りたあたりからのパーク・アンド・ライドのオリジナルプランを練る。ヒントはJR線や京阪電車の大津市内を拠点とするとか、亀岡駅を拠点とするとか、路線地図を片手にカーナビと話し合ってみる。どうもその方が懸命そうだ。
観光地の駐車場で、マイカーもタクシーも乗り入れ禁止となっているエリアでは、観光バスが我が物顔で狭い山門を潜っていくのに出くわした。歩行者は遠慮気味で山門の出入りを止められているのだ。小生には滑稽に思えてならなかった。
交通渋滞、環境温暖化問題を考慮した結果なのか、効率を図ったビジネスなのか、何を優先して策定されているのだろうか。
そんな思いで南禅寺から住宅街を北上し、「哲学の道」近くにある鹿ケ谷は「霊鑑寺」と「安楽寺」に出向いた。
永観堂や南禅寺、法然院や銀閣寺に訪れる人ごみを避けられる利点があるからだ。
同地域にあって、しっとりとじっくりと庭園紅葉と東山の借景を眺め、寺宝で文化財となっている狩野派や円山応挙の襖絵を至近距離で拝見させてもらえることを知る観光客は少ない。
ここも、そのうち拝観者で人ごみとなることを想像するとげんなりする。
観光客拡大キャンペーンを否定するつもりはないが、数さえ増えればいいのだろうか。
癒される場所が汚されることのないよう、呼び込みたいターゲットを考慮する時がやってきているのではないか。
情報の共有公開はいいことだが、京都人だけに残して置く情報も必要なのだ。
やみくもに他国の人に教えるばかりが能ではない。
マスメディアの功罪は口コミでの対面情報の価値を見直すことを教えてくれている。
行儀作法を習ってもらってから、奥座敷を知ってもらうことの方が意味のあることである。
なまじ中途半端な広報は間違いを起こすからだ。非公開寺院の公開も、パーク・アンド・ライドの呼びかけも、しっかりと策を練ってもらいたい。
いつまでも、日本人のふるさとであり、癒される町をめざすなら。
五条坂、マイカー規制へ (京都新聞)
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007092900035&genre=I1&area=K10&mp
京都市の秋のパーク・アンド・ライド
http://traffic.ifdef.jp/misc/park-and-ride/2006park-and-ride.html
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http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/momiji/
京の文化財探訪 霊鑑寺 ((財)京都市文化観光資源保護財団)
http://www.kyobunka.or.jp/gaiyou/no5.html
安楽寺
http://www7a.biglobe.ne.jp/~anrakuji/anrakuji/top.htm
【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
5069-071127-11/1
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