割烹兼仕出し「茂里」と暖簾をあげて33年。花街で遊ぶ目も舌も肥えた人々を喜ばそうと「ぐじ寿司」を考案した。「使こうてるんは若狭のぐじ(甘鯛)だけやで。ひと塩して運ばれてくるやつは、京都に着いた時にピタッと塩加減が決まる」とご主人。手元に届いた時にジャストなぐじを、食べる人の前に運ばれた時、ちょうどに仕上げる技として選んだのは、型押しの寿司。ほろほろの身をギュッとしめて、薬味で味わう。完成形の味は、いただく時も場所も選ばない。
鞍馬石の敷石と、植えられたバラン、つくばいと、屋内とは思えぬしつらえでいただく料理はコース仕立ての懐石。予約のみの昼はミニコース4000円〜、夜は6000円〜15000円の4種から
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