花街の小粋さを卓上に広げる
 奥ゆかしさを持つ型押し寿司

「包丁三昧 茂里」のぐじ寿司 by 月刊ClubFame 2003年9月号

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ぐじの身の下には木の芽が敷かれ、酢飯の間には山葵と海苔が挟まれる。醤油など不要の味わいだ。「ぐじ寿司」3000円。

 割烹兼仕出し「茂里」と暖簾をあげて33年。花街で遊ぶ目も舌も肥えた人々を喜ばそうと「ぐじ寿司」を考案した。「使こうてるんは若狭のぐじ(甘鯛)だけやで。ひと塩して運ばれてくるやつは、京都に着いた時にピタッと塩加減が決まる」とご主人。手元に届いた時にジャストなぐじを、食べる人の前に運ばれた時、ちょうどに仕上げる技として選んだのは、型押しの寿司。ほろほろの身をギュッとしめて、薬味で味わう。完成形の味は、いただく時も場所も選ばない。


 鞍馬石の敷石と、植えられたバラン、つくばいと、屋内とは思えぬしつらえでいただく料理はコース仕立ての懐石。予約のみの昼はミニコース4000円〜、夜は6000円〜15000円の4種から


包丁三昧 茂里

■京都市東山区
 川端通団栗下ル
TEL 075・561・4243
Open 11:30〜14:30(L.O.)
 17:00〜21:30(L.O.)/月休
【賞味期間】当日
【保存方法】常温


5278-03091002-

関連歳時/文化
京のおもたせ
ぐじ寿司

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包丁三昧
茂里

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