屋号が印されたトートバックに詰めるものは自由。基本は濃口醤油、淡口醤油、京もろみ。そして冷やっこつゆとあられの代わりにドレッシングを選んでも、値段は同じ「トートバックセット」2300円。
200坪近い明治初期の重厚な町家。その建物と同じく、中で作られる醤油もまた昔からのやり方を守る。巨大な木製の桶、地中に埋まった丸底の釜。それらの管理は非常に難しく手も暇もかかるけれど、機械ではもちろん、人の手だけでも出せないまろみが出るからだ。京都の町人が「むっくりしたえぇ味」と評する京もろみは、今度はワインで溶いたり肉を漬けたり、客が自由に「美味しく使ってくれてはる」。そんな楽しい輪廻の中継点がここだ。
1年かけて発酵熟成させた麹に、茄子や胡瓜、生姜を混ぜて、京もろみが完成する
澤井醤油 本店
さわいしょうゆ ほんてん
■京都市上京区中長者町通
新町西入ル仲之町292
TEL 075・441・2204
Open 9:00〜17:00/土不定休、日祝休
http://www.sawai-shoyu.com
【賞味期間】
あられ6ヵ月・京もろみ6ヵ月・京料理用淡口醤油1年1ヵ月・再仕込み濃口醤油1年6ヵ月・冷やっこつゆ1年間・ドレッシング7ヵ月
【保存方法】
京もろみ・冷やっこつゆ・ドレッシングは冷蔵
醤油は冷暗所