雅やかな箱に詰められたるは、
 菓子へと姿を変えた心くばり

「あずき処 宝泉堂」の 京しぐれ by 月刊ClubFame 2003年9月号

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小豆に黒豆。「宝泉堂」にとって要とも言える素材を、主人・古田泰久氏みずからが丹波の畑に出向き買い付ける「京しぐれ」丹波小豆・白小豆・黒豆各200円、寒天150円。
 たとえて言うならかち割り氷か。限りなく無味に近い寒天を、甘くふっくら炊きあげた三種の豆をアクセントにいただく「京しぐれ」。「暑い時にのどごしの涼しさを感じて欲しい。あとに残ることのない、空気のような爽やかさを」と言うそれは押しつけず、風雅が器の上に舞うようだ。下鴨の地にひっそりと存する店空間には、定型の進物は見あたらない。先様が「二人暮らしだから少し日持ちするものを…」「黒豆がお好きやから…」と、贈る相手を思いながら組み合わせるのだ。頭に思い描くことから始まる、贈りもの。本来の姿はそこにあったと、思い出させてくれるところ。


「お菓子は単におなかをふくらすもん、っていう時代は過ぎた。ロケーションと合わせて愛でる。それもひとつの在り方では」とも。体現すべく趣に富んだ店内では、訪れる人すべてに抹茶と菓子を供し、体感を促す



あずき処 宝泉堂
ほうせんどう

■京都市左京区下鴨
 勝膳町21
TEL 075・781・1051
Open 9:00〜17:30/日祝休
http://www.housendo.com
【賞味期間】3週間
【保存方法】常温


5287-03091501-

関連歳時/文化
京のおもたせ
京しぐれ

関連施設/場所
京都市左京区下鴨勝膳町21
あずき処宝泉堂

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