鯖の鮮度に負けないほどに、
 手渡しでキープする心の鮮度

「祇園 かわもと」の 特製鯖寿司 by 月刊ClubFame 2003年9月号

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ほのかに香る柚子酢、はらりとほどけるシャリがたまらない「特製鯖寿司」3000円。
 寿司屋はもとより料理屋までもが我こそは…と作り商う鯖寿司は、京名物として揺るぎない。その鯖寿司、噂にもれ聞くほど真の姿を確かめたくなるのも、また人情だが、「それなら1本」と思っても、「かわもと」ではいきなり取り寄せを望んではならない。さらにそれを、また祇園の一見拒否か!と憤慨するのも間違いだ。「かわもと」の店自体は一見OK。ただその味の独特さゆえに「店で実際に好き嫌いを確かめてもろてから」しか売れないのである。だがいざファンとなった客には、大将ははるばる東京までも鯖寿司を届けに行く。作り手自ら「おもたせ」…いや「お手もち」を携えて。


 混雑したらサッと退く。鯖寿司は必ず最後のシメで。かわもとには様々なルールがある。「俺、ヘンコやからな」と笑う川本一夫さん。

 小浜から入れる生の鯖は、実に「なまなましいやろ?」。だが酢の味しかしないような鯖寿司よりも、ずっと野趣が生きている



祇園 かわもと

■京都市東山区八坂新池
 清本町373
TEL 075・551・8819
Open 18:00〜翌1:00/水休
【賞味期間】3日間
【保存方法】冷蔵



5290-03091601-

関連歳時/文化
京のおもたせ
特製鯖寿司

関連施設/場所
京都市東山区清本町373
祇園かわもと

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