操業30年の若い歴史にして
既に値打ちを知る人の御用達
「京生麩 大野」の しそ巻麩 by 月刊ClubFame 2003年9月号
クリックでスライドショー京生麩 大野
京生麩 大野
15歳から麩の道一筋。創業者・大野靖雄さん。京に麩屋は多くとも、しそ巻麩という品は他店にはない。梅酢のしそがまず稀少で、何しろ一枚一枚薄い葉を剥がして包んでいくのは大変コストのかかる作業だからだ。その味は夏に最適と思わせて、「おせちやお年玉に…て年末の注文が一番多いんです、うれしいやら大変やら」と苦笑い。「しそ巻麩」は900円/10 個
京都の麩と言えば枚挙に暇ないが、ここ「大野」は「知ってはる人が知ってはる」と、いかにも京都らしい賛辞を浴びる。扱われ方が気になるがゆえに委託販売を固辞し、卸値ほどの低売価ゆえにそう宣伝も打てない、この麩饅頭。まさに、知る人だけが手に入れられる品だ。梅酢漬けのしそで包んだ生麩は、「グルテンを管理しもって弱らせていきますねん」と、ご主人が独学で研究を重ねた柔らかさが身上。糖分抑えめの小豆餡がしその爽香と好く合う。粋な味とさりげない風体は、さる皇室関係者も「常の手みやげに」と贔屓にしたという実力派だ。
京生麩 大野
きょうなまふ おおの
■京都市上京区新町一条上ル
一条殿町503
TEL 075・431・4091
Open 8:30〜17:30/日祝休
【賞味期間】2日間
【保存方法】
冷蔵(解凍は冷蔵庫内で)