
地蔵禅院
流れ来る光の風に悠然と棚引き、日没には闇に隠れ、里の灯りを眺めている。

実は、人に親しまれ都会に暮らす「祗園枝垂れ桜」と、山寺に暮らすこの「地蔵 禅院枝垂れ桜」の親木は同じもので、人で言うと従兄弟のような関係らしい。祗園枝垂れ桜の父は先代の地蔵 禅院枝垂桜より株分けされたものであるとか。
つまり、この山寺が「祗園枝垂れ桜」の実家なのである。
更にその本家筋に当たる親木が平野神社の祇園御祖桜で、更に2世代ほど古い桜木というから連綿と受け継がれた京都枝垂れ桜の歴史に感じ入る。
地蔵禅院
京都南部の井手町にある地蔵禅院は「山背古道(やましろこどう)」という古代の「奈良街道」のほぼ中央部に位置する上井手の小高い山間に建っている。
京都府綴喜郡井手町大字井手小字東垣内16
開園時間 9時〜18時



「色も香もなつかしきかな蛙鳴く井手のわたりの山吹の花 小野 小町」。地蔵 禅院と居並ぶ玉津岡神社の参道途中に小町の墓がある。地蔵院にあがるまでの玉川沿いに約500本もの桜並木が続き、その足元には山吹が咲き誇る。山吹は奈良時代、橘諸兄公によって植えられたと伝えわられ、古くから歌人に親しまれた地である。
その他にも地蔵禅院枝垂れ桜の写真があります。
http://kyotocf.com/?p=4410
5377-11032516-春