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世の中、とかく勇み足が多すぎる。京都の秋は、これからが本番だ。
今こそ、紅葉で名高い神社仏閣と、境内・門前・参道など、その界隈の、心落ち着く甘味の数々をご紹介したい。
単に「癒されに」などと、もはや手垢のついた言葉は必要ない。
各所でどんな「気持ちになるか?」。それを心から、ゆるりと堪能していただきたい。
今こそ、紅葉で名高い神社仏閣と、境内・門前・参道など、その界隈の、心落ち着く甘味の数々をご紹介したい。
単に「癒されに」などと、もはや手垢のついた言葉は必要ない。
各所でどんな「気持ちになるか?」。それを心から、ゆるりと堪能していただきたい。
大原野 善峯寺(よしみねでら)
松を見て思うは感銘か、謙虚か
自分への、明日へのエールか
自分への、明日へのエールか
よしみね乃里
今でこそ漬け物で知られるためスイーツとして紹介するには少々趣が違うのだが、元は先代ご隠居用に建てられた茶屋。善峯寺の住職と懇意だったこともあり、この地を薦められたという。
■京都市西京区大原野小塩町703
075・331・5521
9:00〜17:00(食事は10:30?)
火休(4・5・11・12月は無休)
【平均予算】600円 http://www.yoshiminenosato.com/
梅ヶ畑 西明寺( さいみょうじ)
清滝川の上に架かるのは、西明寺参拝者の誰もが通る朱塗りの指月橋。上から眺めるなら西明寺の石段から、横から眺めるなら隣の指月亭から。紅葉とともに真っ赤な朱が、秋を感じさせてくれる
指月亭
抹茶とお菓子はセットになって600円。11月は手作りの草だんごが登場。「これが人気で、紅葉を見ずに、草だんごをわざわざ食べに来る人もいてます」とご主人が語るほど。奥様お手製の味である
善峯寺、よしみね乃里、西明寺、指月亭を
詳しく見る(PDF3ページ)
梅ヶ畑 神護寺(じんごじ)
天長元年、平安遷都の立て役者でもある和気清麻呂が創建。三尾の中心であり、寺領は最大右京区の天龍寺に接したというから、現右京区そのままが寺領だったと言っても過言ではない。金堂への参道は350段もの石段を登る。これがかなり急勾配。あえぎながらも境内へ到着。が、休息も束の間、入口で聞くと金堂はさらに上だという。
嵯峨天龍寺 宝厳院(ほうごんいん)
創造力をかき立てる森羅万象が
刹那の心の存り様を映し出す
刹那の心の存り様を映し出す
庭園とは見立ての世界である。岩、石、木、池、川を極楽浄土の須弥山や雲海、鶴やら亀やらに見立てるに意味がある。臨済宗天龍寺派大本山天龍寺の塔頭である同院の庭園は、禅宗らしく借景式枯山水「獅子吼の庭」。資料によると「鳥の声を聞き、風の音を聞くことで、森羅万象が人の正道を諭す」とあった。
岡崎西天王町 平安神宮(へいあんじんぐう)
平安茶寮
「鳴くよ(794)鶯平安京」の語呂合わせで覚えた平安遷都を行った桓武天皇は、都の主殿寮の東に茶宴を設け、造茶使を置いたと言われる。その由緒ある飲処の名を拝したセルフスタイル喫茶である同店は、トップシーズンともなるとさすがに列を成す。
東山円山 長楽寺(ちょうらくじ)
好文亭は後桜町上皇が学問所とした建築物で、明治以降は茶室として活用。先の放火により焼失したが、この度再建が成った
粟田口 青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)
夏場は市中より3度ほど温度が低く、時期を異にして紅葉する楓が連なり、花が咲き分けるように赤・緑・黄と見事に色付く。熱による傷みを考えライトアップはしない
修験者も打たれたという霊験あらたかな境内奥の滝は、前に立つだけで涙を流す者もいるという。「八功徳水」は極楽浄土の水とも言われ、豊かな水脈が土をも潤している
八坂神社(やさかじんじゃ)
京料理 二軒茶屋 中村楼
八坂神社の南楼門前、参道沿いの東西に茶店が二軒並んだため「二軒茶屋」と呼ばれるようになり、一方の茶屋は当時の屋号を「柏屋」と言い、同店として今に残る。茶店は西端に位置し、本業は料亭
八坂上町 文の助茶屋
同店の栞にては、「白酒と共に、女人の好む処、殿中より尼酒が甘酒になり云々…」と、高台寺の湖月尼(北政所)にちなんだ甘酒の名の由来なども紹介している。二度煎りの高級きな粉わらび餅と甘酒の「京好み」740円
北野天満宮(きたのてんまんぐう)
菅原道真公を祀る「天神さん」に、今さら多くの説明は要るまい。だが久しぶりに訪れてみると、この神社の御利益の数に気づかされた。
いっぷく處 古の花(御前通今小路上ル)
「抹茶パフェ」788円はおとふ白玉入り。豆腐&豆乳スイーツのスタンスは崩さず
TO-FU CAFE FUJINO(今小路通御前西入ル)
「おはぎケーキ(つぶあん)」と「豆乳ベイクドチーズ」のように、9種から選ぶケーキ2品と「黒豆珈琲」はセットで945円
紫野大徳寺 高桐院(こうとういん)
客殿をはじめ、書院・庫裡などが院内に。三斎公の手で建立されたという名茶席「松向軒」をはじめ、境内には三斎公とガラシャ夫人の墓石などもある
長五郎餅本舗(一条通七本松西入ル)
時に天正十五年、北野天満宮の神前大献茶会の際、境内の露店で売られていたものを気に入り、店主の名を取って命名したのは太閤秀吉
粟餅所澤屋
極上大納言の風味、何よりこの柔らかい餅は、余程の業物でなければ上手く切れまい。「長五郎餅と煎茶セット」330円。差額を払えば、栗むし洋かんなど、他の商品も選べる
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5340-05121001-秋
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