さくら咲く

SAKURA 2008 No.1 by 五所光一郎

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3月27日さくらの日に合わせるかのように、各所でたちは咲き始めた。
久々の雪多い冬を越したあと、一転穏やかな陽光の陽射しに見舞われ、例年より早くの開花宣言が出されている。この分だと、今年は4月の第1週が見頃、満開のラッシュとなるだろう。
花見手帳の日程欄への書き込みは、書いては消し消しては書きで、どの順路に従えば良いのかが分かりづらくなってきた。

先週末土曜は、まず京都御所へ向かった。
一途に同社大学南の今出川御門へ、近衛邸跡の糸を目指した。
丁度見頃満開で間に合った。
松や御車返しのはこれからの出番待ちで、御苑内のソメイヨシノは二部咲きといったところである。

さて、今年最初の「花も団子も」を何処かでと思案した。
近衛邸跡の西南、乾御門を出れば烏丸通向かい側一条に、「虎屋」があるではないか。
まさか「団子」は売ってないだろうが、当然、に因んだ生菓子はあるだろうと。
やはり団子はなかったが、意外や餅があった。
兎に角その餅を買い求め、南に下り蛤御門の桃林のベンチに腰を下ろした。
100本ほどの桃の若木は、燃えるように花がついている。
白色、桃色、紅色の花々が、通る風に乗せて甘酸っぱい香りを届けてくれるのだ。
皇宮警察本部前の梅林も愛でたので、京都御苑一箇所にて、梅見・桃見・見の三春を一度で、愛で終えられたことになる。これで満ち足りた春をきっと迎えられるだろう。

さて、餅の話に戻るが、虎屋は3/31までの一週間限定での餅の販売であるということ。今年最初に食べることになった小生の餅が、道明寺粉でこさえた餅ではなかったこと。
つまり、関東の餅であったので、小麦粉を水溶きし、薄くのばして焼いた生地に餡を包みこんだものだった。勿論美味しかったが、小生にとってあれは餅ではないのだ。
したがって、この春の見では、花見団子と餅は、いまだ食べていないことになる。

ここから鳴海餅本舗(堀川下立売)に行くも、出町ふたば(出町今出川)に行くも、同じぐらいの距離で、自転車で来ればらくらく買いに行けたのだが、無策だった。
やはり、団子や餅は「おまんやはん」に限る。
「餅は餅屋に・・・」とはよく言ったものだ。

午後からは、地下鉄で烏丸を南下、烏丸御池駅で下車し、見事に満開の六角堂の御幸をカメラに収めた。
傘を開いたように仕立てられている枝垂れである。地面に這うように垂れ下がる花々は眩しく咲き誇り、傘の下に素焼きの小坊主さん(羅漢)が何体も鎮座している。鼓や太鼓を持つ小坊主さんの表情は変化に富み、人を優しくしてしまう力を持っている。

天に伸びるように六角に組まれた甍(いらか)の黒銀。
おみくじが結ばれた、これまた地を這うようなじすり柳の若草色。
大提灯の赤色。
そして、御幸色がビルの谷間にコントラストを織り成し共演していた。
生憎日曜日は雨だったので、見は断念し、ひたすら次週の見の順路を練り直した。
ソメイヨシノは一分咲きから三分咲きの推移なので、週末でも十分見頃に間に合う。
問題は早咲きの枝垂の見頃順序に絞られる。

遅くとも、週半ばまでには、山科大石神社の大石、祇園白川の早咲き枝垂、岡崎の武徳センターの古木枝垂平安荘の紅枝垂 佐野邸の枝垂、下京の枳殼邸の枝垂・寒、伏見の醍醐寺霊宝館および三宝院の枝垂を。
そして、週末までには賀茂川、哲学の道清水寺を。
週末からは、天候を見ながら練り直し、東から西に推移していくことになりそうだ。原谷苑、平安神宮、二条城半木の道の紅枝垂は来週になるのだろうか。

昨月曜日は、早朝から、兎にも角にも祇園新橋へ馳せ参じた。


御苑案内図
http://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/2_guide/map.html

京都府観光情報
http://www.kyoto-kankou.or.jp/

京都の情報
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/sakura/

【参照リンクには、現在なくなったものがあるかもしれません。順次訂正してまいりますが、ご容赦ください。】
5132-080401-春

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