和食とお鮨 ことぶきや 山野 敏之 さん 烏丸通り錦小路上がるのオフィス街のビルとビルの合間に注連縄が張られた石の鳥居があり、その奥には普段は木の枠で封じられた井戸があります。
この地はかつて 祇園社の御旅所があったところで、神社の社務を勤める藤井助正の屋敷地でした。
庭前に牛頭天王社を建て毎朝この冷水を奉供していました。
織田信長が上洛して、御旅所が移転の後もこの井戸の水は格別なので井戸に施錠し鍵は町分に渡して、毎年祇園祭の時のみこの井戸を開放し諸人へこの神水を施行せしめたと言われています。
昔は長刀鉾のお稚児さんが馬に乗ってきて、この井戸で手をゆすいで拝んでいったということですが、ある時期より儀式の簡素化がはかられた際にその行事は途絶えたそうです。
一説によると井戸は地下水脈で八坂神社とつながっていると信じられています。
なので、夏にこの水を飲んだら、疫病にかからないと言われてきました。
今朝は手をゆすいで、一口いただいてきました。名水と言われている通り雑みのない清らかな冷たい清水でした。
15日から24日まで井戸が開放されています。 鉾町に足を運ばれた際にぜひ立ち寄ってみてください。
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