この季節のお奨めコラム
京のあじさい
6月に入ると、京都も梅雨入り宣言の声が聞こえる。
鬱陶しい雨空の季節というなかれ、水無月の京都は贅沢である。
雑記帳に走り書きしてある六月のメモを繰ってみた。
「朱の回廊 池に睡… 続きを読む
かも川談義 / みそそぎ川
水無月は花菖蒲から
六月を水無月というが、水の無い月という意味ではない。
その真逆で「水の月」という意味である。
「無(な)」は連体助詞の「な」であるらしく、「の」の意味となる。
これで腑に落ちる。… 続きを読む
かも川談義 / 納涼床
先週24日で「鴨川をどり」も今年の幕を閉じ、京の四つの花街の春が終わった。
「鴨川をどり」が済むと、「先斗町」を中心として鴨川縁の町々は「夕涼み」の本番となる。それは「納涼床(川床)」である。
いやはや、フリガナを打たねばならないことを忘れている。… 続きを読む
鱧食べ 行こう
山鉾巡行が済むと、祇園祭は終わったように話されるが、これは大間違いだ。
17日の巡行日から24日の花傘巡行までの1週間が、祇園祭の真只中なのだ。
つまり、八坂神社の神輿が御旅所に「おいで(神幸祭)」になるのが17日で、「おかえり(還幸祭)」になるのが24日… 続きを読む
青梅の思い出
5月に旬というと梅の実が思いつく。旬といえどその実を食べることはできない。
幼少の頃、たわわに実る青梅をもぎ取りかじり食べた。
腹を刺すような痛みは今も忘れられない。
梅の名所の木々には青く、ところどころ薄黄色くなった青梅が鈴なりになっている。
新… 続きを読む
水無月の祓い
大晦日を「年越」と呼ぶが、6月30日を何と呼ぶか。
6月の晦日は「夏越(なごし)」と呼ぶ。
この日、京都の神社では「夏越大祓(なごしのはらえ)祭」の神事が執り行われている。
正月か… 続きを読む
旬の山菜 春夏 イタドリ
京の北部に足を運ぶと、天地の恵みにまだまだ出逢える。
だから、休日の晴天の日には、洛北の峠を越すのが楽しみになる。
その成果は食卓に一品が増え、いきおい山菜摘みの話で賑わう。
今年の山菜摘みは3月の「土筆(つくし)」に始まった。
土筆の摘み頃は、… 続きを読む
京の水無月花暦
六月の足音はさつきとともに訪れる。
神社仏閣の庭園に行かずとも、家の庭先や玉造のさつきの植え込みが開花とともに知らせてくれた。
白に紅に薄紅の鮮やかな花の色。
葉の上にちらほら… 続きを読む
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