京の人の日々の暮らしや文化をコラムと写真で紹介します。

この季節のお奨めコラム

どこで撞く除夜の鐘

明るく平静な一年がくるよう鐘の音に込めて

どこで撞く除夜の鐘
新年がもうそこまでやってきている。
ゆく年の総括をして、迷いを持ち越すことなく、真新しい真っ白な気持ちで新年を迎えたいものである。
そして、いくら難問を抱えていたとしても今あるこ… 続きを読む

除夜の鐘 大晦日 鞍馬寺 青蓮院 毘沙門堂 瑞光寺 大覚寺 法然院 知恩院 浄蓮華院 勝

京鍋料理 / 芳香炉

鍋奉行 居所なしの鍋三昧な話

鍋といえば、まず土鍋を思い浮かべるものだ。
縄文時代、火の中に土製の鍋を置き、狩で得た食材を煮炊きしていたことに始まっている。
その後、中国大陸より石鍋や鉄鍋が伝来したわけだが、日本で最初の漢和辞典『和名抄(931年)』では、土製のものを「堝(なへ)」… 続きを読む

河道屋 蕎麦の老舗 芳香炉 火鍋子(ホウコウズ) スキ鍋 晦庵

湯豆腐で晩酌

湯豆腐は一人でやる方が似合うのだろうか

今月は晩酌という熟語によく出くわした。

京都CF!誌では、中綴じに「烏丸で晩酌」という冊子が付いているし、街頭では冊子配布がされていた。おまけに一日中オフィスに流れているアルファステーションでも、「烏丸で晩酌」が連呼されている。

日暮れとともに冷え… 続きを読む

湯豆腐 晩 酌湯豆腐

お歳暮の原点

供養の供え物に魂を結びいれる

お歳暮の原点
休日に在宅していると、普段より玄関のインターホンの鳴る回数が多い。
宅急便で贈られてくるお歳暮の配達である。
どちら様… 続きを読む

お歳暮 日本歳時記 歳暮の礼 水引 熨斗(のし) 貝原益軒

誇れる京の鍋 ちり・すき・なべ

スキヤキは 牛鍋や牛スキと異なるもの

 「牛鍋」から発展した「すきやき」は日本を象徴する料理の一つである。
米国初のヒットソングとなった日本の曲「上を向いて歩こう」のタイトルが「スキヤキ」となり、「フジヤマ」「ゲイシャ」に並ぶほどの単語である。

さて、スキヤキ(すき焼き)とはいかなる… 続きを読む

鋤焼き 三嶋亭 三嶌兼吉 北大路魯山人

煤払い

善人男女の埃を叩きだし、我が身に被る

煤払い
いよいよ年の瀬も押し詰まってきた。
繁華街ではXmasソングが流れているが、大掃除も気になるところである。

大掃除のことを、古くは煤払いと呼んでいた。
薪が主たる燃料源であった頃は… 続きを読む

お煤払い 大団扇 竹棒 箒 西本願寺 総御堂 阿弥陀堂 聞法会館 東本願寺 大谷光真門主

京料理ブランドの信義

京のほんまもんは大丈夫か

「船場吉兆」の不祥事報道はブランド神話に更に一石を投じ、波紋を拡げている。
食品表示における虚偽記載や産地偽装はナショナルブランドに対する信頼をも崩壊させている最中、一流ブランドや老舗ブランドにおいても同様であると言わんばかりである。
「ブルータス!… 続きを読む

京料理 京料理展示大会 老舗 みやこメッセ 京都料理組合

京漬物 / しば漬

建礼門院徳子が名づけた漬物をそのままに

「しば漬」は全国どこにいても手に入れることができる、身近な漬物のひとつである。
がしかし、その発祥の地、京都大原の里の「しば漬」は、全く異なるしば漬物である。
一度食されたなら絶句されることは間違いない。京の三大漬物と言われる由縁である。

京漬物… 続きを読む

京漬物 乳酸発酵 大原の里 紫葉漬け(むらさきはづけ) 赤紫蘇(あかじそ)  毒消

京の温泉

京都には温泉がないのかというと、そうではない

日本人なら冬場は暖かい鍋と温泉に限ると思う人は多い。
小生もその一人である。
ところが、鍋は地元でお世話になるが、温泉となると北陸か有馬に出掛けてし
まう。京都には温泉がないと、どこかで思っている。

温まるということとマッサージやエステを兼ねて、… 続きを読む

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