この季節のお奨めコラム
この秋、怪怪奇奇な障壁画
墨書された白封筒がデスクの上に置かれている。
宛名の文字の表情から、裏返さなくても差出人がわかる。
伸び伸びと大書された筆の運びの中に、デリケートさを垣間見せつつ堂々としている。
封を開けた。出版パーティの招待状だ。
「つっぱり野郎とアーティスト… 続きを読む
秋、嵐山もみじ祭り
ちょっとベタと言われそうな気もしたが、「嵐山もみじ祭り」にでかけることになった。
嵐山というだけで、敬遠してしまう悪い癖が京都人にはある。
例えば、金閣寺へ行こうかとか、金閣寺へ行ってきたという話を耳にすることは、まずない。
あまりにもメジャーな… 続きを読む
満月に隠れ茶室を見た
満月の夜の観月茶会に誘われた。
場所は洛西花園にある退蔵院。臨済宗妙心寺の塔頭である。
妙心寺といえば、関係寺院3500ヶ寺僧侶7000人を擁する禅宗随一の大本山である。その地は花園天皇(1297〜1348)の離宮で、禅宗に帰依された天皇が禅寺とされたところである。
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紅葉紀行 陽だまり東福寺山内
例年、京の紅葉の見頃は11月の中旬頃からである。
初旬にモミジは色づき始めるが、サクラやケヤキなどが一足先に見物に値する色合いを見せている。梅もどきなどの赤い実も鮮やかで、小鳥が啄… 続きを読む
南禅寺の奥山 神明山の紅葉
十一月の暦を見ると、各所でのもみじ祭が始まる。
フライングになるやもしれないが、例年早々ともみじ祭を掲げるのは、大原の「三千院もみじ祭」で、10月28日からである。
桜前線は南から… 続きを読む
癒しの高雄・美山 山間ドライブ
お彼岸さんも過ぎ、確かに秋めいてきた。行楽に出かける準備体操の時期といえる。
秋の花見なら萩、菊、彼岸花に、秋桜、スス… 続きを読む
街角の饅頭に餅
京都で菓子を作り、売るお店は三通りの呼び方がある。
その中で「お団子屋」という呼び名はない。これは関東で使われている呼称である。
京都では「お餅屋はん」「おまん(饅)屋はん」「お菓… 続きを読む
おしたけさん 伏見稲荷大社 火焚祭
11月上旬から下旬にかけて、今でも京都の空には煙が立ち昇る。
氏神さんで御火焚き祭の神事が行われているからだ。
幼少の頃は、町内の家々でも「おしたけさん(おひたきさん)」と呼び習わ… 続きを読む
紅葉紀行 鷹峰を訪ねて2
光悦寺の紅葉のトンネルを潜り出ると、その前が旧周山街道である。
左に進めば、京見峠越えで、現在の周山街道(国道162号線)と合流し、美山を経て若狭小浜へ続く。
急な勾配の細いつづら折れを上ると京見峠の茶店があり、右手に京都市街が一望できる。随分前には… 続きを読む
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