京の人の日々の暮らしや文化をコラムと写真で紹介します。

この季節のお奨めコラム

この秋、怪怪奇奇な障壁画

街に輝くポップな絵と襖絵を楽しむ法

墨書された白封筒がデスクの上に置かれている。
宛名の文字の表情から、裏返さなくても差出人がわかる。
伸び伸びと大書された筆の運びの中に、デリケートさを垣間見せつつ堂々としている。

封を開けた。出版パーティの招待状だ。
「つっぱり野郎とアーティスト… 続きを読む

襖絵60面 蓮−青の幻想 生命賛歌 極楽浄土 ダイニングバー・モジョ THE_RIVER_RIENTA

秋の物見遊山 / 岩戸落葉神社

魅せられて 自然が織り成す黄葉、紅葉

秋の物見遊山 / 岩戸落葉神社
木の葉の色づく前は緑色である。
秋の音を聞き気温が下がる。
葉が冷たさを感じ取るや、黄や橙、赤や朽葉色(くちばいろ)に… 続きを読む

紅葉 黄葉 紅葉 人気スポット 源氏物語 紅葉賀 岩戸落葉神社 岩戸社 落葉社 周山

洋館を訪ねて3 三条通

新旧建築家の限りない挑戦心と文化の底力がそこにある

洋館を訪ねて3 三条通
文博(京都文化博物館/元日本銀行京都支店)のレンガ造は華やかな赤だが、レンガ造に石張りの外観を施すと白となる。
実は石張りの外観の方が、西洋ではオーソドックスであった。ローカル色の強… 続きを読む

京都近代建築遺産 レンガ 京都文化博物館 中京郵便局 日本生命京都三条ビル YMCA SACR

洋館を訪ねて 烏丸三条

ビルヂングは京町家に匹敵する近代の宝

「ヴォーリズの京都に残した洋館」の原稿を目にされた読者から多数のお便りが届いた。
その声に押されて、近代建築遺産の宝庫でもある京都の扉を開いてみることにしたい。

まず、それらの遺産の多くは何よりも日常生活の中で息づいているから嬉しい。そして、出入… 続きを読む

京都近代建築遺産 マンサード屋根 室町問屋 レンガ 烏丸三条 第一銀行京都支店(現みず

紅葉紀行 修学院から一乗寺散策

陽の変化にモミジが応じ、色と光と影が時の経つのを忘れさせ

紅葉を求めて入洛する人の姿が目立つ。
京都人にとっても、紅葉狩の場所探しに大変なシーズンである。

誰しも、南禅寺から哲学の道を銀閣寺に向かって、永観堂や安楽寺、法然院と訪ね、疎水縁を歩きたいものである。しかし、休日に行く気はしない。
なぜなら、そ… 続きを読む

紅葉 皇城表鬼門 赤山禅院(せきざんぜんいん) 福禄寿堂 金神宮 駒滝堂 地蔵堂 雲母不

洛外紅葉街道 ドライブ計画

紅葉狩 急がば回れ 人の行く道の裏

京都の紅葉狩のピークは11月中頃から下旬に迎えそうである。
12月になっての冷え込みの具合によっては、紅葉に初雪の景色が拝めるやもしれない。
そうなれば、紅白に乱舞する様が見られるというものだ。

さて、市内の社寺で紅葉を楽しむなら、車は禁物といえば当… 続きを読む

紅葉 舞台造り建築 花背大悲山 金蔵寺 勝持寺 善峰寺 大河内山荘 平清盛 鳥羽上皇

源氏物語のゆかりを尋ねて

京都よ、胡坐を掻かず、元気を出せ

源氏物語のゆかりを尋ねて
源氏物語千年紀を迎えた11月1日に、小生は越前市武生のたけふ菊人形を訪れた。
千年紀の折から、その菊人形展では源氏物語の八景を仕立て上げているとのことであったからである。

幼し頃、… 続きを読む

源氏物語千年紀 たけふ菊人形 二条城大菊人形展 京都非公開文化特別拝観 真珠庵 千本

晩秋の貴船紅葉紀行

水占斎庭に赤いもみじ浮かびて秋燃ゆる

晩秋の貴船紅葉紀行
鞍馬街道の市原、二の瀬を過ぎると、鞍馬と貴船とに分かれる三叉路を示す大きな標識が現れる。そこが貴船口で左手に進路を取ると道なりで貴船神社に行き着く。
青い道路標識の背後に真っ赤な… 続きを読む

紅葉 貴船神社 奥宮本殿 連理の大杉 桜門 龍船閣 水占斎庭(みずうらゆにわ)京都バス

千年紀と通巻300号

貞操は源氏物語にならえ

恥ずかしながら、小生も「源氏物語」を読み通したことがない。
日本が誇る世界最古の54帖にも及ぶ長編小説であり、平安王朝文化形成の重要なファクターが詰まった、日本人の普遍的価値のソースがあると言われる、我々が誇るべき作品である。

英訳をはじめとして20… 続きを読む

源氏物語千年紀 源氏物語 紫式部

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